言わないとやらない。言ってもやらない。何度言っても聞かない子どもを前に「もう!どうして分かってくれないの!?」と頭を抱えていませんか?でも、困っているのは子どもも同じかも? 

親が正しくて、子どもは間違っている?

まだ言葉を話すことができない時期の子ども相手なら「分からなくて当たり前」と思えていたのに、少しずつ話せるようになった子どもの「聞き分けの無さ」には本気で苛立ってしまう。

「ちゃんとしなさい!」「片付けなさい!」「何度言ったらわかるの!!」
良くないな〜と思いつつ、私自身よく言ってしまう言葉です。

それにしても、「何度も同じことを言わなければならなくなる」のはなぜなのでしょう?「それは子どもが言うことを聞かないからでしょう?」と思ったあなたにこそ、記事の続きを読んでほしいのですが・・・繰り返し子どもを叱ったり注意したりする必要が出てくる原因の多くは「親の自分」にあると考えています。というのも、自分でも気がつかないうちに「親(自分)」が正しく、子ども(相手)は間違っている」という前提に立ってしまうことがあって。そこから、「間違っている相手を正したい(変えたい)」という思いに駆られてしまうんですね。

そしてこれを続けているうちに、子どもは「ママはいつも怒ってばかり」「親なんてうざいだけ」「うるさい!!」…とネガティブな思いに蝕まれていく。あるいは、「怒られたくないから」と自分の本当の気持ちに蓋をして、親の言うことだけを聞くようになる。そしてついには「私はできない子」と自分を卑下するような自己肯定感の低い子になっていったとしたら…?

あぁ、悪循環…。

子どもの行動を変えようと躍起になっている場合じゃありません。こうした事態に陥らないよう、親の自分がまず変わる必要を感じます。

 

伝わることは奇跡!

それでは一体、親の自分は何をどう変えれば良いのでしょう。

 まず私が変えたのは「言えばわかる」という考え方。

大人同士のコミュニケーションでも、自分の真意が伝わらない場面がありますよね。それも、1回のやりとりだけでは伝わらないということは多々ある。言葉が通じ合う大人相手にその状況なのですから、子どもに対して1回で理解してもらおうということに無理がある。私の場合、「言ってもわからないのが当たり前」「伝わることは奇跡」と、自分の考え方を変えることからはじめました。

 言えば100%伝わると思い込んでいるから、「何でわからないの?」と苛立ってしまう。1回で30%くらいしか伝わらないと思っておけば、少しは気持ちが楽になる。そう思うことにしたんです。もちろん一発で伝わって相手が動いてくれたら嬉しいですけどね! 

よ〜く見てみたら「面白い!」

次に変えたこと。それは、「子どもへの興味の持ち方」です。

基本的にあれこれ言って説得しようとする時というのは、時間や用事に追われているもの。親自身に余裕がなく、イライラして当たり前。「お願いだから、早くしてー!」と思ってしまうものです。

でも、そんな時こそ「何でこれに夢中になっているんだろう?」「何がそんなにおもしろいんだろう」と子どもの「やっていること」をよ〜く見てみる。するとそこには「子どもなりの挑戦や表現」があって「あ、前はできなかったけど、もう少しでできそうなんだね」「この前水族館で見たペンギンの真似をしているのね」など、強烈な集中力を発揮している理由が見えてきます。

 

例えどんなに急いでいても、忙しくても、子どもにとっては関係のないこと。親には、自分が一所懸命に「やっていること」を褒めてもらいたいし、できれば同じように興味を示してもらいたい…そんなふうに思っているのではないかと思うのです。

だからこそ、「面白いことしてるねぇ!」「ママにも見せて!」「すごいね〜!」と、思えるような視点(興味)を持つ。実際にそういう言葉をかけてみると、「え?!いつもと違う…ママも一緒に遊ぶ?」と心を開き、ガラリと反応を変えてくれることもあります。(100発100中とはいきませんが・笑)

 

人は生まれながらにして「認められたい」「受け入れてもらいたい」という感情を持っている生き物です。急いで欲しい…という気持ちは止められませんが、「早くして!」と言ってしまう前に「何してるの?わーすごいね!」と声をかけていく。そのたった1〜2分のやりとりを大切にするだけで、案外簡単に物事が進むこともあるのだなぁ…と実感しています。

子どもを信頼する

子どもには子どものペースがあるし、親にも親のペースがある。自分のペースを乱されるのは、誰だって嫌です。

では結局、どういう接し方をすれば良いのか?ここまでいろいろと書いてきましたが、一言でまとめれば「信じて待つ」ということに尽きるのではないかと思っています。

「早くして!まだ?」ではなく「あなたはきっとできる」と信頼の上に見守ってもらえた時、人はやる気を発揮する。それは、子どもだけでなく大人も同じことだと思います。

 

また、不思議なことに良いこともそうでないことも「思った通りになる」ことがあって。日頃から子どもに対して「言わないとやらない」、「言わないとできない」という思いをもっている人に限って、子どもが「その通り」に動いてくれていたりするんですよね。それを考えると、自分が普段子どもに対して「この子はこうだ」と思っているカタチ(捉え方)を変えることも、大切なことなのかもしれません。

 

子どもたちは、自分の気持ちに素直に行動しています。そんな子どもの様子に心からの興味を持ち、同じ目線で話をしてみましょう。きっと、子どもたちはいろいろな話をしてくれます。そして、そんなふうに向き合ってくれる親の話を「自分に必要なこと」として受け止めるようになっていきます。

 

って、私自身これらを完璧に実践できるほどの余裕があるわけではないのですが(笑)それでも、できることからやってみて、毎日の暮らしの中に余裕のある時間を少しずつ積み上げながら、「子どもとの信頼関係づくり」に励んでいるところです。

 

親である自分自身を大切に。
初めての育児、はじめての親業を楽しんでいきましょう!

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おせっかい隊:日髙 寛子(ひたか ひろこ)

【自分らしさを見つける専門家】
学生時代、満員電車の憂鬱な顔をして通勤する大人達を見て「日本を元気にしたい!」と思い、日本経済の大動脈「東京〜新大阪間」のインフラを持つJR東海へ入社。Uターンで地元福岡に戻るも「働く人を元気にしたい」という想いは強く、転職支援をするリクルートキャリアに転職。キャリアアドバイザーとして約10年勤務し、3000名以上の転職相談を受けてきました。
現在は、もっとやりがいを感じて働きたい、自分らしく働きたいというような仕事で悩んでいる方に対して、本人が気付いていないその人の中に眠っている「自分らしさ」を見つけ、活き活きと楽しく働けるようになるアドバイスをしています。
私自身、結婚をして、2人の子供を授かり、生きることに対して、仕事に対しての価値観がガラリと変わりました。ママになったから、やりたいことを諦めるなんてイヤ。むしろ「ママみたいに楽しそうな大人になりたい」と子供の憧れとなる大人なりたい、そう思っています。子供を大切にしながらも、ママとしての自分・女としての自分・1人の人としての自分を輝かせていくべくチャレンジを重ねています。個人の相談を受ける仕事以外に、ライター業、スタートアップ企業のサポートなど活躍の場を広げています。