「泣くのが仕事」と言われる赤ちゃん。眠いよ~!おなか空いた!ちょっと構って~!…と、状況に応じて「さまざまな泣き方」を披露してくれる中で、「いつもと違う泣き方」をしたら?あるいは、「泣きもせずぐったり」していたら?

そんな時、あなたならどうしますか?

救急車を呼ぶ?それとも小児科や救急病院に直接連れて行く?…今回は、家族全員で共有しておきたい赤ちゃんの体調不良時の対処法をご紹介!突然の事態にも慌てず落ち着いて行動できるよう、最低限の情報としてチェックしてほしいことをマトメました。

まずは深呼吸。そして、赤ちゃんの状態を観察・記録しよう!

赤ちゃんは、言葉で自分の気持ちや状況を伝えられない分、いろいろな「サイン」を出してくれています。発熱や発疹、嘔吐、下痢(うんちの色)などの比較的分かりやすいサインから、泣き方の変化に至るまで、少しでも「おかしいな、気になるな」と思うことがあれば、落ち着いて観察し、できるだけ記録しておきましょう。

 

具体的には
・いつからどんな症状が出ているのか(お昼の離乳食を終えた頃から泣き続けている)
・症状に対して思い当たること(バッグの中を漁っていたようなので、何か誤飲したかも)
・受診前に何か処置をしたか(逆さまにして背中を叩いた)

などの記録を残しておくことをおすすめします。

我が子の苦しむ姿を前に、そんな悠長なことができるわけがない!と思われる方もいるかもしれませんが、いざ病院を受診することになった場合に処置がスムーズになるなど、役立つ情報になります。

迷わずに「電話」をしよう!

赤ちゃんや子どもの体調不良時に、夜間や休日を問わず的確なアドバイスをしてくれる「電話相談窓口」があります。いざという時のために、ママやパパだけでなく家族全員で共有しておきたい番号です。
 

小児救急電話相談(管轄:厚生労働省)

#8000
繋がらない場合には(福岡の場合)…(092)661-0771

≪受付時間≫
平日;19:00~翌朝7:00
土曜;正午~翌朝7:00
日祝日;一日中(翌朝7:00まで)
※相談は無料。通話料は利用者負担。

 

 全国同一の#8000をプッシュすることで、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送されます。小児科医や看護師から、お子さんの症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院のアドバイスが受けられる、代表的な電話相談窓口です。パニックを起こしそうな時や、不安感が大きい時ほど、迷わずここに電話をしましょう! 

ちなみに私の友人夫婦は、1歳になるお子さんが石鹸のかけらを誤飲した際にまず#8000に電話をしたそうです。結果、すぐにその場でできる処置を教えてもらい、症状が緩和した状態で救急病院を受診。大事に至らずに済みました。一概には言えませんが、症状によっては「その場でやっておくと良い処置」があることもあります。「どうしよう…」と対処に困ったら、まずは電話をかけてみましょう。

親の勘は当たるもの…「気になること」は調べよう!

赤ちゃんや子どもの体調不良時には、少しでも早く病院に行く、あるは電話で小児科医や看護師に確認を取ることをおすすめしますが、「すぐに病院に行くべきか判断し辛い」場合にはインターネットで調べる方法もあります。

「親の勘」は良くも悪くも当たることが多いもの。「これくらい大丈夫だろう」と勝手に判断せずに、勇気を出して調べてみましょう。とはいえ、確かな情報元からのアドバイスでなければ意味をなしません。ここでは、こどもの救急に関して国や自治体が監修しているWebサイトを2つご紹介しておきます。

 

こどもの救急(ONLINE-QQ)(厚生労働省・公益社団法人 日本小児科学会 監修)

http://kodomo-qq.jp

すぐに病院に行くべきか、お家で様子をみても大丈夫か判断の助けになる情報サイトです。生後1ヶ月から6歳までのお子さんを対象に「症状別の対処法」を調べることができます。万が一に備えて、小さなお子さんがいらっしゃる保護者の方は一度目を通しておくと良いかもしれません。

 

こどもの救急~子どもの急病・事故対応マニュアル~(福岡県小児救急医療ガイドブック)

http://www.fmc.fukuoka.med.or.jp/images/kodomoguidebook5.pdf

福岡県では、子どもの急病や事故の時の対応について保護者の方が慌てず対応できるようマニュアルを作成しています。主な症状別の対処法などが分かります。いざという時に、家庭に1冊プリントアウトしておくと便利かもしれません。

番外編 〜ママやパパを守るために〜

赤ちゃんや子どもの体調不良にいち早く気づき、対応することはとても大切なことですが、それと同じくらい「親であるパパ・ママ自身が健康であること」が大切です。こからは、番外編として、パパやママを守るために知っておきたい情報をお伝えします。

福岡県救急医療情報センター

(092)471-0099
≪受付時間≫ 24時間365日
※相談は無料。通話料は利用者負担。

24時間体制で医療機関の情報を紹介しています。
休日や夜間の急な体調不良時に対応している病院をすぐに教えてくれる電話案内です。

 

産後ママ専用の夜間電話相談Dream time Call(日本産後ケア協会主催)

090-6037-0998
≪受付時間≫毎月第2・第4火曜日の21:00~24:00(受付は23:45まで)
※相談は無料。通話料は利用者負担。
≪対象≫0~1歳までの子どもを持つ産後ママ

赤ちゃんが眠りについてようやく自分一人の時間がもてるようになる夜。ふと子育ての不安や疑問、グチなどを誰かに聞いてもらいたくなった時に利用してみてほしい電話相談です。専門家(助産師)がママの気持ちにしっかり寄り添いながら、欝々とした気持ちなどを、受け止めてくれます。夜間の落ち着いた時間帯に相談できるのが特徴です。

番外編 〜119番を利用する時には〜

九州外(東京都・北海道・愛知県・奈良県・大阪府)では、救急車を呼ぶべきか判断に困る症状・けがなどに見舞われた時のために『救急相談センター #7119』が開設されており、専門の救急相談医が対処法を導いてくれます。

同様のセンターが開設されていないエリアでは、自分で判断し119番に連絡するしか方法がありません。近い将来、本当に重篤な方が救急車をすぐ利用できるよう、福岡県でも実施してくださることを願ってやみません。

さて、ここまでに赤ちゃんや子どもをはじめ、親であるパパやママ、家族全体の健康維持につながる情報をご紹介してきましたが、皆さんはどの程度把握できていましたか?

体調管理や病気の治療・予防など、家族みんながお互いの健康に関して日常的に気にかけることで、重症化を防げるというメリットがあります。また、いざという時に相談できる「かかりつけ医」を持つことも大切です。日頃から気軽に相談し合える夫婦・家族関係、そして、信頼できる医師の存在が、家族の安心感に繋がると考え、これを機にみなさんで健康維持のための情報を共有してみてください。ここで記載した情報が、赤ちゃんやお子さまの健やかな成長と、ご夫婦・ご家族全体のご健康に繋がることを願っています。

過去の記事

おせっかい隊:高橋 雅子(たかはし まさこ)

福岡県出身。長崎の大学にて児童虐待やDV被害者支援など家族問題の学びを深める。卒業後は社会福祉士と精神保健福祉士の資格を活かし、障がい者・児の生活・相談・就労支援の現場と、DV被害者支援の現場に携わる。2013年より『世の中には多くの家族がいるけど、悲しい想いをする人をこれ以上誰一人と増やしたくない!』と決意。以降、家族支援カウンセラー(民間)・産前産後ヘルパー(ニチイ)、産後ケアリスト2級(日本産後ケア協会)、認定産後ドゥーラ(一般社団法人ドゥーラ協会)を取得。2016年春から、福岡市や近郊地域にて訪問型産前産後支援をスタート。同時に障がい児がいらっしゃるママ、心の病を克服しようと頑張っているママの在宅支援もスタートしている。『ママの笑顔が家族の笑顔』をモットーに、地域で母子をサポートするソーシャルワーカーとして奮闘中。

◼︎ブログ「ママの笑顔がみんなの笑顔 産後ドゥーラ兼ソーシャルワーカーたかはし」

◼︎一般社団法人ドゥーラ協会 認定産後ドゥーラ 掲示プロフィール