思い通りにいかない場面が続いたり、周囲から色々と意見を言われることが多い子育て。その度に、「理想の母親・父親」になれていないと感じたり、子どもに対して100%の愛情で接することができていない…と思ってしまう人は少なくありません。私もかつて、そうでした。

「欠けているもの」ばかりが気になる…

まだ0歳児だった子どもを保育園に預けて働いていた時の話。
当時の私は、「愛情=時間」という気持ちが強く、子どものそばにいてあげられないことに強い罪悪感を抱いていました。

風邪をひいている時でさえ一緒にいてあげられない自分。
一緒にいても仕事のことが気になってしまう自分。
「理想の母親像」とかけ離れている自分。

その全てが嫌で、100%の愛情で子どもに接することができていない…と、自分を責めてばかりいたあの頃。
子どもと「一緒に過ごすことができない時間」にばかり目を向けていたからかもしれません。

きっと寂しい思いをさせているに違いない。
親に愛されていないと感じていたらどうしよう。


などと、まるで子どもを犠牲にしながら働いているような感覚に陥りながら、仕事と家事・育児に追われる日々を過ごしていました。

「培われているもの」を見る目

そんな気持ちを抱えながら、いつものように早々と職場を後にし、子どもを保育園にお迎えに行ったある日のこと。

保育園の門をくぐったその先に、満面の笑みで楽しそうに過ごす我が子の姿が目に飛び込んできました。そばには同じ年頃の子どもが数名。しばらく様子を見ていると、お友達と遊ぶ時間を楽しんでいる様子が伝わってきました。

「お友達…いるんだ!保育園…楽しいんだ!」


いつも心の中で「ごめんね」と呟きながら保育園に子どもを預けていた自分は、一体何を見ていたのだろう。


いつの間にかお友達をつくって保育園での時間を楽しめるまでに成長していた我が子を前に、「欠けているもの」ばかりを見ていた自分を突きつけられた思いがしました。

「欠けているもの以上に、培われているものがある」ということを…「できること、できていることに目を向けるだけで日常が彩り豊かになる」ということを、私は子どもから教えてもらったのです。

自分の「愛情」を信じよう!

その日を境に、私はようやく「働く自分」を許すことができました。
そして、「今の自分が子どもに与えられる最大限の愛情」に自信を持つことができるようにもなりました。

私に必要だったことは、子どもに掛ける時間でも愛情でもなかった。
理想の母親像を追い求めることでもなかった。

最も必要だったこと。
それは、「今の自分を認めること」だったのです。

それにしても、なぜあの時の私は「愛情=時間」などと思っていたのでしょう。
今となっては全くわかりませんが、そうした固定概念を捨て、自分で決めたかどうかも分からない自分の中の「理想の母親像」に別れを告げてからというもの、子どもたちとの絆は今まで以上に強く深くなりました。また、子どもたちにイライラさせられることが減ったり、子どもたちが病気でダウンする回数も減ったことも大きな変化です。

そして代わりに増えたのは「ママ好き〜!」と言って、抱きついてきてくれる回数!

「欠けているもの」ばかりを見るのではなく「与えることができたもの、得られたもの」にフォーカスするようになったことが影響しているのだと思います。何より、自分の中にある子どもへの愛情を信じ、「今の自分を認めること」ができるようになったこと。それが大きな要因になっているのかもしれません。

「今の自分」を丸ごと愛そう!

「子どもに優しくできない」「もしかしたら自分は子どもを愛せていないのではないか」

かつての私がそうだったように、今この記事を読んでくださっている方の中にも「自分を責めている人」がいるかもしれませんね。

でも、ちょっと一呼吸置いて考えてみてください。




その悩みは「子どものことを愛しているからこその悩み」ではありませんか?

「後ろめたさのようなもの」がどこからくるのか。
そのほとんどは、子どものことを大切に思う気持からくるものだと私は思います。

だから、子どもに対する自分の愛情を疑ったり心配する必要なんてない!
それより何より気にかけてあげて欲しいのは、「親である自分自身」だと思うのです。

毎日家事をして・・・
働いている方は仕事もこなして・・・
そうした中で、子育ても頑張って・・・

私たち親は、「疲れて当たり前」です。それは、自然なことなのです。
でもその疲れを放置し続けていると、気が付いた頃には「欠けているもの」や「できていないこと」ばかりに目が行くようになってしまいます。だからこそ、意識的に自分を癒したり労ったりする時間をつくることが大切。心の中にモヤモヤとした感情が沸き起こってきた時には、そっと自分に「今私はちょっと疲れているのかもしれない」と声をかけてあげること。そうした自分への気遣いが大切だと思っています。


自分を愛することは、子どもを愛することに繋がります。
何より、親が自分を大切にしている姿を見て、
子どもも自分を大切にできるようになります。

「今の自分」を丸ごと愛しましょう。
そうして、親子、夫婦、家族の絆を今よりもっと強く紡いでいけたらいいですね。

視点の切り替えはあなたにもできる!

最後に、「感情の22段階」というものをお伝えして終わりたいと思います。
今、あなたが感じている感情はどの段階ですか??
もし、低い段階という方は、視点を少し変えて段階を高める工夫をしてみてください。
きっと少しでも楽な気持ちになっていくと思いますよ!

感情の22段階

1、愛・喜び・感謝・自由
2、情熱
3、熱意・やる気・幸せ
4、ポジティブな期待・信念
5、楽観
6、希望
7、満足

8、退屈
9、悲観
10、ストレス・いらだち・短気
11、戸惑い
12、落胆
13、疑い
14、心配
15、非難
16、失望
17、怒り
18、復讐
19、敵意・激怒
20、嫉妬
21、罪悪感・自己否定・自信喪失
22、絶望・無気力・憂うつ・恐れ

 

これで言うと、あの頃の私は「21段階目の"罪悪感"」でいっぱいだったわけですね。
我ながら、厳しい心模様だったなぁ…と実感。

視点の切り替えは「トレーニング」です。
心掛けるだけでも変わってくることがあります。

頭ではわかるけど実際にはできない…と諦めてしまうことなく、ぜひ挑戦してみてもらえれば嬉しいです。

過去の記事

おせっかい隊:日髙 寛子(ひたか ひろこ)

【自分らしさを見つける専門家】
学生時代、満員電車の憂鬱な顔をして通勤する大人達を見て「日本を元気にしたい!」と思い、日本経済の大動脈「東京〜新大阪間」のインフラを持つJR東海へ入社。Uターンで地元福岡に戻るも「働く人を元気にしたい」という想いは強く、転職支援をするリクルートキャリアに転職。キャリアアドバイザーとして約10年勤務し、3000名以上の転職相談を受けてきました。
現在は、もっとやりがいを感じて働きたい、自分らしく働きたいというような仕事で悩んでいる方に対して、本人が気付いていないその人の中に眠っている「自分らしさ」を見つけ、活き活きと楽しく働けるようになるアドバイスをしています。
私自身、結婚をして、2人の子供を授かり、生きることに対して、仕事に対しての価値観がガラリと変わりました。ママになったから、やりたいことを諦めるなんてイヤ。むしろ「ママみたいに楽しそうな大人になりたい」と子供の憧れとなる大人なりたい、そう思っています。子供を大切にしながらも、ママとしての自分・女としての自分・1人の人としての自分を輝かせていくべくチャレンジを重ねています。個人の相談を受ける仕事以外に、ライター業、スタートアップ企業のサポートなど活躍の場を広げています。