「実は生理が遅れていて…」そんな言葉を3年ぶりに聞きました。お姉ちゃんになる娘も、きっと喜んでくれるはず!その横で1人目の「妊娠〜産後」のリアルを思い返しながら夫の私が考えていたこととは? 

「2人目だからこそ」の不安

子どもと過ごす毎日。それが私たち夫婦にとって当たり前の風景になってから3年が経つ頃、第2子妊娠の知らせが舞い込んできました。

「2人目はこの時期に…」「何歳空けてから…」と狙っていたわけでもなく、普通に仲良くしていた結果(笑)によるもので。「あぁ、これからまた一度経験した"あの日々"が始まるんだな~」という感覚がありました。

 

しかし、第1子の時と全てが同じかと言えばそんなはずもなく。甘えたい盛りの2歳半の娘がいる中での妊娠生活に、私も妻もうっすら不安を感じながらスタートを切ることに。2歳って、1人で出来ることも増えているんですが、まだお世話が必要な時期なんですよね。それでいて「自分でやりたい!」という気持ちが強い。その気持ちを尊重しながら関わりあっていると、とてつもなく時間も労力もかかる・・・。そうした中で、つわりを上手く乗り越え、体力の面でも気持ちの面でも、無事に出産まで漕ぎつけられるかどうか。私も妻も、不安が無いかといえば嘘になるというのが本音でした。

子どもを授かるという奇跡

それでも、やっぱり不安よりも喜びの方が大きいわけで。
お姉ちゃんになる娘もきっと嬉しいはず!と、私も妻も2人目出産に向けて自然と期待が高まっていきました。

それというのも、20代の健康な男女が排卵日にタイミングを合わせても、妊娠の確率は「20〜25%」程度。その後、年齢とともに妊娠の確率が下がっていく中で30半ばの僕たち夫婦の間に「2人目」の知らせが舞い込んだということ自体、大袈裟ではない「奇跡」なんですよね。

妊活や不妊治療などを経てもなかなか子どもを授からずに悩んでいるご夫婦もいることを考えると、すべての夫婦に平等に訪れるものではないこの奇跡を大切にしたいと思うのはある意味当然だったのかもしれません。

生まれることも、奇跡

でも、すべての命がそこから大きく成長して無事に生まれてきてくれるとは限らないんですよね…。何らかの原因で悲しい想いをする妊婦さん、ご夫婦が15%はいる。そして、その15%に私たち夫婦も入ることになってしまったのです。

 

「ん~また次回かな」と言われたあの日。
「ん~心拍ないね」と言わたあの時。

 

2〜3ヶ月の内に2度も「流産」という事実を突きつけられた妻がどれほどのショックを受けたか。初期段階だったとはいえ、「またダメだった」という知らせを立て続けに受け止めることになるなど、妻も私も想像し得ませんでした。

 

でも本当は、妻自身は病院に行く前から「結果」に気がついていたんですよね。そして私も「なんとなく妻の元気がないな…」と勘付いていた。妊娠も流産も、どちらのケースも「自分の身に起きていること」としてはじめに妻が知るわけで。その事実をパートナーに伝える時の勇気を思うと、「どう聴いて、どう答えるか」…夫である私自身の妻に対する向き合い方が問われてくるはずなのに。残念で、悔しくて、悲しくてたまらなかったはずなのに。懸命に明るく伝えてくれた妻に感動したあの日あの時の気持ちを、私はずっと忘れないだろうと思います。

3度目の奇跡を信じて…

そんな中、2歳半になる娘には随分助けてもらいました。なにせ、悲しむ暇がないほどに愛らしく元気でわがまま!楽しい時間を私たちに降り注いでくれましたから!小さい身体に似合わぬ存在感。私たち夫婦が再び前を向くことができたのは、娘のおかげでしかありません。

 

だからこそ、「3度目の奇跡」が訪れたのでしょう。

「袋の中に赤ちゃんが見えて、心拍確認も出来たよーーー!!」との連絡を受けた時には、思わず、辺り構わず「わおおおおーーーー!」と叫んだ私(笑)言葉にならないとはこのことか!というくらいに、妻も私も心の底から喜び、この奇跡に感謝しました。

 

どうか無事に出産の日を迎えられますように。

その一心で、再び「奇跡を育む日々」がスタートしたのでした。

 

つづく…

過去の記事

おせっかい隊:矢野 浩樹(やのひろき)

久留米大学卒業後、独学にて保育士資格を取得。学童保育、保育所、子育て支援など子どもに関わる仕事を経験。現在も子どもや家族、青年達の支援や活動をメインとしている。
また「完璧な親なんていない!」NPファシリテーターとして子育て中のお母さん達に向けての子育て講座や多方面に渡り活躍中。西日本新聞ネット版「FanFunFUKUOKA」では、既に100を越えるコラムを書き、今も発信中!奥さんと3歳の娘、そして17年1月に第二子の息子が生まれ、日々子育てに奮闘中!!