「赤ちゃんに話しかけた方が良いって本当?声かけしてもムダじゃないかな?」と思っていませんか?中には「一方的に語りかけるのは恥ずかしい」「会話が成立しないから苦手」と、話しかけ自体に抵抗感があるパパやママもいるかもしれませんね。 

確かに赤ちゃんはまだ意味のある言葉を発することができません。でも、実は赤ちゃんへの話しかけはとっても大切!というわけで今回は、私自身が赤ちゃんの感じる力に感激し、話しかけの効果を実感したエピソードがあったので少しご紹介させて頂きます。

支えの中ではじまった「初・道産子」育児!

ご無沙汰しております。夫の転勤で福岡から北海道に来て早2年。13年勤めた小学校教諭を辞め、今では家庭教育に熱中!雪かきのスキル、車のワイパーを上げておく日課、お風呂の水道管が凍らないように水抜きをしておく技なども習得し、「道民」と名乗れるようになってきた?池永良恵(いけながよしえ)です。あ、でも氷の上を歩くときはツルっとすべります^^;

 そんな中、昨年11月に第3子を出産しまして。

夫婦共に実家は福岡…里帰り無し、北海道には親戚もゼロ…という環境で初・道産子を含む0歳・3歳・5歳の3人育児を楽しんでいます!夫や第1・2子、そしてたくさんの友人の支えがあったからこそ迎えられた新しい命。感謝の気持ちでいっぱいです。

なぜ、赤ちゃんに話しかけるの?

さて、こうして再び赤ちゃんのお世話がはじまった池永家ですが、一人目の子の時と同様に割と真剣に実践していることがあります。それが「話しかけ」です。

内容は、「今日は天気が良いねぇ」「オムツが汚れたの?」といった気軽なものから、「今日はお宮参りだよ。『まおが生まれました、よろしくお願いします』って神様にごあいさつに行くのよ」と詳細に説明をするものまでさまざま。とにかく新生児の頃から、普段の「話しかけ」を一生懸命に行っています。

なぜか?

ちょっとここで想像してみてほしいのですが…。もし自分が初めて訪れた海外の病院のベッドの上で横たわっていたとして、全く身動きが取れず(乳児と同じ体の状況)、知らない文化の場所(乳児と同じ心の状況)にいる中で、急にドアを開けて入ってきた人が、何も言わずに自分に近づき、無言のまま抱きかかえてきたら…あなたはどんな風に感じますか?

私の場合、この状況をまず間違いなく「怖い!」と感じると思うんです。

ドアを開けながら「◎▲☆~」と優しい口調と笑顔で言葉をかけてくれたなら。ジェスチャーでも良いから「抱きかかえるよ」と伝えてくれたなら。たとえ言葉が分からなくても少しは安心できそうな気もします。

でもそこに、一切の伝える意思が感じられなかったとしたら?
やはり相手に対して、不安や恐怖を感じてしまう気がしています。

無言で淡々とお世話をする人よりも、話しかけてくれる人。
口調や表情・動作で「何か伝えよう」としてくれている人の方が信頼できる。

赤ちゃんのお世話も、これと同じではないでしょうか。

言葉が理解できずとも「自分に何かを伝えようとしてくれている」ということは分かるものです。私自身、このような気持ちで日々の話しかけを大切にしています。

5歳児も実践!「話しかけ」で涙がピタリ!

そんな中、3人きょうだいの姉になった5歳児のまおが、早速「話しかけ」を実践してくれました。

それはちょうど私が第2子のかいちゃんのお世話で手が離せなかった時のこと。
ギャーギャーと泣き叫んでいた第3子の赤ちゃんを「まおが抱っこするよ」と言ってくれたので、いつもの手順で、布団の上に座ってひざの上で赤ちゃんを抱っこしてもらうことにしたところ、「よーしよし。泣いてもいいからね」と、とても自然な流れで話しかけを行ってみせたのです。

そうして何度か話しかけられる中、安心した様子でスーッと泣き止んだ赤ちゃん。実際に私自身、赤ちゃんがオムツやオッパイ以外の理由で泣いている時に「よしよし、大丈夫?ママはあなたが泣いても平気だからね」と伝えるなどしていたわけですが、その「泣いても良いからね」を5歳児が実践して、赤ちゃんが5歳児の言葉に納得するとは…!

産まれたばかりの小さくて可愛い赤ちゃんに女心をくすぐられているだけ?(笑)かもしれませんが、普段から赤ちゃんを抱っこしたがるまおと、生まれて間もない赤ちゃんとの間には、すでに信頼関係がある様子。「5歳児でも赤ちゃんを声かけで泣き止ませることができるんだ!!」とビックリすると共に「赤ちゃんも、ちゃんと感じているんだなぁ」と感激したのでした。

話しかけは「上の子の心構え」にも有効!

そうそう!ちなみにこの「話しかけ」は、弟や妹ができる際の「上の子の心構えづくり」にもとっても有効なんですよ。

例えばこんなエピソードがあります。

我が家に第2子のかいちゃんが産まれる時、第1子のまおは2歳で、世間的には「赤ちゃん返り」が心配されるような年の頃でした。そこで出産前、私と夫はまおに「ママは赤ちゃんを生むときは、しばらく病院にいるよ」「そのときはパパと過ごすことになるよ」と事細かに説明。退院前には「ママ、赤ちゃんを産む前よりも、まおのことが大好きになったよ」と話すなど、こちらの状況や気持ちを逐一言葉にして伝えたり説明したりという話しかけを実践したのです。

その中で、大きな赤ちゃん返りをすることもなく頼もしい姉に成長してくれたまお。第3子が産まれる時には5歳になっており、こちらが一方的に話しかけるのではなく「話し合う」要素が大きかったものの…

私 「赤ちゃん産まれたら何したい?

まお「あそびたい!くつした準備してあげる!」

私 「赤ちゃんの名前どうしようかな?」

まお「としくんがいい!」

私 「赤ちゃん産まれたらどこに寝せようかな」

まお「ママとまおの横!」

私 「赤ちゃんは泣くのがお仕事だもんね」

まお「うんうん、そうだよね」

など、たくさんのことを言葉にし合う中で、上の子としての心構えをつくっていってくれたように感じています。

 

気持ちは通じる!話しかけはムダじゃない!

こんな風に「話しかけ」による育児を続けてきた我が家。

今では親の私たちからだけでなく、子どもたちからの話しかけが絶えず本当に賑やかです。

先日も、5歳児のまおが「赤ちゃん、ママのこと好きだと思うよ」と話しかけてきてくれたり。
それだけでも嬉しいことなのですが、「なんでわかるの?」と尋ねたところ「だって、まおも話せないときから『ママのこと好き』って思ってたもん!」と即答。心底ビックリするとともに「よかった!!私が話しかけてきたことってムダではなかったんだ!!」と気持ちが通じていたことに感動させてもらいました。

そうかと思えば、3歳児のかいちゃんからは「ママがおしりを拭くとき、あし、いたかったよ」とボソッと言われたり(笑)

ちょうどオムツ交換で泣いている第3子に「おしりふきが冷たい?それともママが持ってる足がイタイのかな?ごめんね」と話しかけていたタイミングだったのですが、3年越しでまさかのカミングアウトを受けました。

ちなみに「そうだったんだ…!かいちゃん、ごめんね」と謝っている所に、姉のまおまで登場し「オムツ替えのときにママが持っていた足、痛かったよね」と同調されてしまうというオチ付き^^;本当に赤ちゃんの時から色んなことを感じ取っているんだなぁと思うとともに、反省して第3子のオムツ替えでは、足を支えるときの手の力加減に気をつけています!

 

「アー」「ウー」などの喃語(なんご)から「まんま」「わんわん」などの意味のある初語(しょご)が確認できるようになり、そこから先は、どんどん新しい言葉を身につけながら、いつしか親の私たちに一所懸命に話しかけてきてくれるようになる子どもたち。第3子である赤ちゃんも、子育て支援センターで支援員の先生に目を合わせながら、お話を一生懸命聴いたり、「あーうー」と話したりする様子が見られ微笑ましいです。

まだ育児に慣れない頃のパパやママの中には「話しかけ」に気恥ずかしさや戸惑いを感じている人もいるかもしれませんが、こうした子どもの「話しかけの意欲」や「語彙力」は、日常生活の中で培われていくものに他なりません。

だからといって、「話しかけなくては!」「何を話そう…?」と気負わなくても大丈夫!私は、日常生活の出来事や自分のことを赤ちゃんに話すだけのくり返しでした。それでも、赤ちゃんに十分伝わっていくことがわかりました。

「赤ちゃんの感じる力」を信じて、少しずつでも「話しかけ」を実践していけると良いですね^^

パパママの優しい気持ち、きっと伝わっていると思いますよ!

 

続く…

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過去の記事

おせっかい隊:池永 良恵(いけなが よしえ)

夫の転勤を機に福岡から北海道、そして千葉へ。約400人の児童と過ごした13年間の小学校教諭としての経験と、心理ケアカウンセラーの資格や保育士・小/中/高等学校資格などを活かし、ペアレントトレーナーとして講座を開催。また、「自分&子の両方を大事に」をモットーに、5歳3歳0歳の3児の母親業を楽しみながら、リトミックと時間術などの講座「赤ちゃん集会!+PLUS」サークルも主宰。毎朝4時起き、紫が好き。カバラ数秘11。野菜の重ね煮が得意。全国転勤族の妻。

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