一度ケンカになると、長引いてなかなか仲直りができない…。
そんな「夫婦喧嘩」を繰り返していませんか?
そもそも、誰だって夫婦喧嘩なんてしたくないはず。
特に、お子さんがいるご夫婦であれば、子どもの情緒や家族全体の雰囲気に影響が及ぶこともあり、できるだけ早く関係を修復したいと願っているのではないでしょうか?
でも、「これ以上、傷つきたくない」「自分は悪くない!相手から謝ってほしい」「謝りたいけれど素直に切り出せない」・・・そんな葛藤から、なかなか相手と向き合うキッカケを掴めずにいる人は少なくありません。
また、喧嘩の程度にもよりますが、いきなり「仲直りしよう」と話し合いに誘っても、互いの感情がこじれたままでは前向きなコミュニケーションにならないこともあります。
そこで有効なのが、「書くこと」を通じて気持ちを整理し、『夫婦会議®』につなげていく方法です。
自分の思いと丁寧に向き合い、再び「わたしたち」で未来を創っていける夫婦関係を育んでいくために。今回は、仲直りしたいけどできない…というモヤモヤを抱えたあなたにこそ試してみてほしい「長引く夫婦喧嘩の終わらせ方」をご紹介します!
まずは素直に「自分の心の声」を書き出そう
夫婦喧嘩のきっかけは、浮気や借金などの決定的な出来事が元となるケースばかりではありません。むしろ、少しの誤解や忙しさによるすれ違いなど、割と些細なことから起こります。
しかしその背景には、「見過ごしてきたネガティブな感情の積み重ね」が存在することも。そして、ネガティブな感情の渦中にいる時ほど、自分の気持ちがうまく整理できなかったり、相手にうまく伝えられなかったりすることが多く、結果的に衝突が起きてしまうのです。
だからこそ、一度「自分の心の声を書き出すこと」が大切!
⚫︎文字にすることで、自分の感情や考えを客観視できる
⚫︎バイアス(偏見や思い込み)があった場合に気付く事ができる
⚫︎モヤモヤが整理され、「本当に伝えたいこと」が見えてくる
⚫︎直接対面で話すよりも、素直な気持ちを表現しやすくなる
など、「書くこと」によるメリットはたくさんあります。
特に「もう仲直りは無理かも…離婚かも…」などと、夫婦喧嘩が深刻化して心が傷ついている時ほど「書くこと」が有効になります。
実際に、心理学の研究によると「セルフ・コンパッション(自分への思いやり)」を高め、自分を癒す方法の一つに「ジャーナリング」が推奨されています。例えば、1日の出来事・感じたことなどを「日記に書くこと」もその一つ。書き出すことでありのままの自分を受け入れ、次第にストレスも軽減されていく効果が得られるのです。
だからこそ、まずは自分自身の心の声を書くことから始めてみてほしい。
長引く夫婦喧嘩を終わらせるための一歩は、自分自身の心に寄り添うことから始まります。
書いたことを「手紙」にしてみよう
書くことで気持ちを整理し、伝えたいことが見えてきたら、それはもう仲直りに向けた『夫婦会議®』への第一歩!
しかし、この段階で「仲直りしよう」と話し合いを持ちかけるのは、まだハードルが高い…勇気がいる…という人もいるかもしれませんね。そんな方に試してほしいことが、「手紙」に書き直して伝えるという方法です。
例えば「手紙」で気持ちを伝えることには、次のようなメリットがあります。
1. 気持ちを明確にできる
言葉のやり取りを続ける中で自分でも何を言っているのかわからなくなった…という経験はありませんか?
そうした方には、「手紙」で伝える方法が特におすすめ!
「手紙」を書くという行為には必然的に「自分の心と向き合う」という時間が含まれ、本当に理解してほしいことが何なのかを明確にした上で相手に伝えることができるようになります。書きながら「ああ、自分はこんな風に感じていたんだ」と気づくことも少なくありません。
特に、伝えたいと思うことの中に「ネガティブな感情」があった場合、その点をまず自分一人で整理し、順序立てて書いていくことで、問題の本質を客観視できるようになります。自分が何に不満や不安を感じていたのか、その原因は何なのか…冷静に思いを整理できる時間は、心のクールダウンにもなります。
2、最後まで伝えられる
話し合いをしてもすぐに喧嘩になってしまう。途中で遮られてしまう。感情が高ぶって泣いてしまい、結局最後まで伝えられなかった。そんな経験がある人もいるのではないでしょうか?
途中まで順調に進んでいたはずの話し合いが、急に喧嘩に転じてしまう原因の多くは、大抵の場合どちらかの「失言」。
「なんでそういう言い方になるの?」「今の言葉、訂正して!」などと、ヒートアップしがちです。その点、手紙は言葉を選びながら書き綴っていくもの。必然的に失言が減ります。それにより、手紙なら伝えたいことを全て伝えることができるのです。
3、素直になれる
「ごめんなさい」「ありがとう」「本当はこう思っていた」――。
その一言で、許し合えたり笑顔になれたりすることがあります。
でもシンプルな言葉ほど、口に出すことができない…そんな人もいますよね。それでも手紙なら、「その一言」を文字で伝えられたりするものです。「愛している」「大好き」など、恥ずかしさから長らく口にできていないような思いも、手紙になら書けるかもしれません。素直に気持ちを伝えること。それが一番大切です。
4、相手にも受け止めてもらいやすくなる
同じことを言っているのに、状況次第で相手の受け取り方が変わってしまった…という経験をしたことはありませんか?
例えば、お風呂上りだったら伝わるけれど、料理中だと伝わらない。朝出かける前だと伝わるけど、夜寝る前だと伝わらない…など、伝えるタイミング次第で相手の受け止め方が変わることもあります。基本的に相手が何かをしている時(別なことに気を取られている時)に大切な話を持ちかけなければ良いわけですが、「いつも忙しそうだから…」「話しかけるとイライラされるから…」と相手の顔色をうかがうばかりでいつまでも伝えたいことを伝えられないでいる人もいることでしょう。
そんなあなたにこそ、「手紙」を活用してほしいのです。
手紙は、相手が「読む時間」を自ら作って開封できる手段です。その分、落ち着いて内容を理解してもらえる確率が高まります。相手に受け止めてもらいやすくなるのが手紙の最大の特徴です。
手紙を書く時に大切にしたい5つの視点
手紙の良さはわかったけれど、どうにも書くのが苦手。
せっかくなら、相手に届き、心を動かす手紙を書きたい。
そんな時には、次の5つのコツを意識して書いてみてください。
1、「謝ること」を恐れない
まず書き始めに大切にしたいこと、それは「謝ること」を恐れない姿勢です。
夫婦喧嘩の原因は、相手だけにありますか?あなただけにありますか?仮にどちらか一方に大きな原因があったとしても、一方的に不安や不満を伝えたり、こちらの要望を伝えるだけの手紙にならないように注意しましょう。「わざわざ手紙で文句を書いてきた」と思われては、ふたりの距離は広がるばかり。むしろ「自分にも至らない点があった」とお互い様の姿勢を示すことが、相手の警戒心を和らげます。
何より夫婦喧嘩は「勝ち負け」で幕引きをはかるものではありません。お互いに大なり小なり改める部分があったと認め合い、謝ることを恐れない姿勢が肝心です。手紙のはじめに「ごめんね」の気持ちを表現することさえできれば、相手もその先を素直な気持ちで読み進めていくことができるようになります。
2、言葉を尽くして「感情」を説明する
何に対して怒っているのか?どんなことに不安や不満があるのか?なぜ悲しいのか?その「感情」を表現しきれていますか?
こんなことがあった、あの時こうだった…と事実だけを羅列するのではなく、あの時あなたが「何をどのように感じた」のかを文字にすることで、共感や理解の可能性が高まります。どうせ書いても伝わらないと諦ず、言葉を尽くして説明することが大切です。
3、手紙を書いた「理由」を明かす
なぜわざわざ手紙を書いたのか。
それは、相手を説き伏せたいからですか?単に理解してほしいからですか?それとも、このままの関係が辛いからですか?
手紙を書いた一番の理由…「本音」を包み隠さずに明かすことが大切です。
特に、綺麗事のような感情ほど言葉にしてみてほしい。「仲の良い夫婦に戻りたい」「子どもたちに背中を見せられる両親になりたい」「ちゃんと話し合いたい」など、自分の中に「夫婦関係をより良くしたい」と思う気持ちがあることを、漏れなく「手紙を書いた理由」として綴ってください。文章が下手でも、言葉足らずでも、「愛している気持ち」や「仲良くしたい気持ち」を誠実に伝えることは、相手の心に響く一文になります。
4、必ず「ありがとう」を伝える
不安や不満、要望などが本文の多くを占めたとしても、手紙の最後には「感謝の気持ち」を添えてください。
たとえ普段の生活で「ありがとう」と言えるようなことが思い浮かばなくても、手紙を読んでくれたことそのものに対しては「ありがとう」の気持ちを伝えられるはずです。読んで当たり前と思わずに、「最後まで読んでくれて嬉しい。ありがとう」の一言を書くだけで、相手が手紙の内容を前向きに受け止めてくれる可能性が高まります。感謝の言葉は、どんな時にも相手の心を開く鍵になります。
5、相手の気持ちに関心を持ち「対話」に繋げる
どんなに配慮しても、手紙はあなたの「一方的な気持ち」を綴ったものになりがちです。
だからこそ手紙の最後には、「あなたの気持ちも聞かせてほしい」と、「対話」のきっかけになる一言を忘れず書き加えてください。返事はすぐに得られないかもしれませんが、これだけで、一方通行ではない「対話」への扉を開くことができます。
手紙を書いたその先には、「対話」が待っている!
手紙を書けば、すぐに夫婦喧嘩が収まり夫婦関係が良くなるというわけではありません。
手紙はあくまでも「対話」へのキッカケ。ここからふたりで落ち着いて話し合える関係を再構築してくことが大切です。
しかし、「書くこと」で事態は確実に動きはじめます。
まずは自分の心の声をよく聴くためにひたすら書いてみる。その中で、自分はやはり「仲直りがしたい」「夫婦として家族としての未来に向けた一歩を踏み出したい」と思うなら…今度は手紙に書いて伝えることに挑戦してみてください。
言葉になった思いを見つめるうちに、「本当はどうしたかったのか」「どんな夫婦・家族関係を築きたいのか」が、少しずつ見えてきます。その思いの中に、夫婦喧嘩を終わらせる「対話」のヒントがきっとあります。
そして、前向きな思いを形にする対話の方法としておすすめしたいのが、夫婦の対話メソッド『夫婦会議®』です。
『夫婦会議®︎』とは、人生を共に創ると決めたパートナーと、より良い未来に向けて「対話」を重ね、行動を決める場のこと。自分一人の意見を通すため、相手を変えるために行うものではなく、「わたしたち」で答えを創るためのものです。
育児や家事、働き方、将来のこと――日々の生活の中で埋もれがちな大切なテーマも、『夫婦会議®』の時間を通して丁寧に言葉にし合うことができます。そうして交わされた言葉のひとつひとつが、これからのふたりの土台となっていくのです。
夫婦喧嘩はある意味、「わたしたち」の答えを出したいという気持ちの表れです。だからこそ、あきらめないでほしい。
「本当は、わかり合いたい」
「本当は、仲直りしたい」
その気持ちがあるとしたら・・・まずは一人で、静かにペンを取って「書くこと」から始めてみてください。そして、あなたの中に芽生えた言葉をきっかけに、ふたりで『夫婦会議®』をひらいてみてください。
長引く夫婦喧嘩を終わらせたその先には、「わたしたち」で未来を創っていける夫婦関係がきっと待っています!
『夫婦会議®︎』を始めてみませんか?
『夫婦会議®︎』とは、
人生を共に創ると決めたパートナーと、
より良い未来に向けて「対話」を重ね、
行動を決める場のことです。
自分ひとりの意見を通すため、相手を変えるために行うものではなく、「わたしたち」で答えを創るためのもの。
特に育児期においては、わが子にとって、夫婦・家族にとって「より良い家庭環境」を創り出していくことを目的に行います。
家庭は社会の最小単位であり、子どもたちが最初に触れる社会そのもの。『夫婦会議®︎』は、ちょっとしたことから大切なことまで、前向きな気持ちで「対話」できる家庭環境づくりを応援します。
※『夫婦会議®︎』は、Logista株式会社の登録商標であり、日本初の「夫婦の対話」メソッドです。模倣サービスにご注意ください。
※『夫婦会議®︎』のツール・サービスは、“対話”によるコミュニケーションを重視しており、他に「キャリアデザイン/子どもの発達・成長/産後ケア/周囲との結びつき」などの観点を用途に応じて織り交ぜ開発しています。
『夫婦会議®』専用ツール
夫婦で産後をデザインする「世帯経営ノート」
https://www.logista.jp/fufukaigi/setaikeieinote/
■対象:妊娠・産後・育児期のご夫婦
■受賞:キッズデザイン賞「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」
夫婦で産後をデザインする「世帯経営ノート」は、妊娠・産後・育児期の夫婦の対話と協力体制の土台を育む『夫婦会議®︎』ツールです。ビジョン、家事、子育て、仕事、お金、住まい、セックス、自由時間、美容・健康、祖父母との人間関係など、産後にズレが生じがちな10のテーマに的を絞って質問や例題を設定。夫婦間の本音や変化に寄り添い「対話」をサポート。新婚さんや妊活中のご夫婦など、先々の子育てを見据えた方にもご愛用頂いています。
夫婦で未来をデザインする「夫婦会議ノート」
https://www.logista.jp/fufukaigi/fufukaiginote/
■対象:すべてのご夫婦
夫婦で未来をデザインする「夫婦会議ノート」は、ライフステージや世代を問わず、すべてのご夫婦の対話と協力体制を継続的に育む『夫婦会議®︎』ツールです。世帯経営ノートを1冊終えた/『夫婦会議®︎』を習慣化したい/自由な議題設定で『夫婦会議®︎』を楽しみたい…そんなご夫婦にオススメです!夫婦で話し合うことに難しさや苦手意識があるご夫婦にも「対話のコツ」や「夫婦会議のテーマ・議題例(77個)」を参考にカンタンに『夫婦会議®︎』を始めていただけます。